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2021.07.12
大見城と大見氏、「鎌倉殿の13人」との関係は?
大見城に、大見川、そして大見とうふ。地元の方にはおなじみの名前ですが、
改めて、「大見ってなに?」。 そう思う方も、多いかもしれません。
大見と書いて、「おおみ」と読みます。
平成の大合併で「伊豆市」が誕生するまで、中伊豆エリアは中伊豆町でした。
その中伊豆町は、昭和32年まで「上大見」「中大見」「下大見」の3つの村でした。
「大見」とはかつての地名であり、この地に栄えた豪族、大見氏にちなんでいます。
大見氏の出自には諸説ありますが、常陸国の平貞盛を祖とし、平安時代末期に
中伊豆に定着したと考えられ、その後は鎌倉御家人として重用されました。
大見氏は、2つの川と3つの道が交わるところの小高い山に、城を築きました。
それが、大見城です。戦国時代を通じて、北条氏が縄張りを戦略的に整備、
「小規模ながらもすぐれた山城」と評される、山城ファンに人気のスポットです。
鳥居をくぐって、頂上までは約15分。標高差はおよそ80メートル。
次回から、ルートのご案内をしてまいります。
ちなみに、城を築いたのは、大見氏初代と推定される大見家政(いえまさ)、
またはその息子とされる大見小藤太(ことうた)です。
この2人、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」には登場はしないようですが、
大見小藤太にあることを依頼した伊豆の武士、工藤祐経(すけつね)は大河ドラマに登場、
お笑いトリオ「我が家」の坪倉由幸さんが演じます。
大河ドラマと中伊豆の歴史、すこ~しリンクしているかもしれません! 乞うご期待。